依然として猛威を振るっている新型コロナウイルス。連日感染者が増加し一向に収束する兆しが見えて来ない。そんな最中、地元長崎がとうとうやってしまった・・・大型客船のメンテナンスを行なっていた三菱造船で大量のコロナウイルス感染者を出してしまった。発生した船はコスタクルーズの「コスタアトランチカ」

大型客船「ダイヤモンドプリンセス」のコロナウイルスが騒がれ始めてから、客船への冷たい視線が世間から向けられるようになり関係船会社も運行中止を余儀なくされ、日本でのクルーズを行なっていた客船も行き場をなくし、メンテナンスで時間稼ぎをする事となった。

元々、最近日本に定期来航する客船は、運行しながら合間にメンテナンスを行なっていたが、メンテナンスを行なっていた中国の造船所自体がウイルス発信源として封鎖されていた為、三菱造船に急遽メンテナンスの工事が入る事になった。
三菱造船自体も年々建造量が縮小していく中で客船メンテナンスの事業を模索していたが、やはりコストが合わず、主力工場であった香焼工場を売却する動きに入っていた。交渉先である同じ長崎県の大島造船所の心の内は分からないが、私自身の見解としては、大島造船所ではこの巨大なドックは持て余すのではないかと考えていた。
そういう中でも話は売却に進んで行き具体的になる矢先に今回の客船メンテナンスの仕事が舞い込んだ。三菱としては、もう売るつもりだったのに棚ボタが来たものだから突然態度を変え、「半分だけ売却」などと言い出した。
売却の話を持ち出しておいて、手のひら返しをされても大島造船所が表立って怒らないのは、推測する通りあまり乗り気ではないのではと思う。現在、長崎県の北部にある大島造船所は、大島という周囲29 km人口5000人程の小さな島であるが、この島だけで年間40隻近い貨物船を建造している。

こんな小さな島で良く効率よく建造出来るものだと感心させられるが、逆にコンパクトにある事で生産性を上げているのだと思う。それが長崎県南部の香焼との2拠点体制になった場合、距離的なリスクは大きい。そういう意味でも慎重ではなかっただろうか。
話は、戻り棚ボタで舞い込んできた話をみすみす見送る事をしなかった三菱造船だったが、内容的に受けた時期が非常に悪かった。それも大型客船を3隻も受け入れ長崎市民はこの状況を誰も喜べなかった。
横浜でのダイヤモンドプリンセスでの感染拡大の伴い、客船への逆風が吹き荒れる中、何事も無いようにメンテナンス作業が進んでいるかに思えたが、並行してウイルスも着々と進行していた。
受け入れた時に長崎県の役所自体も管理体制をしっかりしていなかったのが今回露呈され、県民に周知されていた感染予防が脆くも崩壊した。感染内容説明も支離滅裂で情報不足、隠蔽工作すら感じられる。ここに来ても十分にダイヤモンドプリンセスの教訓は何も生かされなかった。これから自衛隊が派遣されダイヤモンドプリンセスの様な自体がまた繰り返される。
この時期に受け入れた関係先は、非難されるに留まらないだろう。人命生存の危機に立たされている今、本当に完全防備で行かないとウイルスが終息する前に人命が終焉を迎えてしまう。





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