長崎ランタンフェスティバルの楽しみ方(2020年版)

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 私が住んでいる長崎には、年中詩季織々な祭りが開催されている。今、最も長崎で熱い祭りである「ランタンフェスティバル」。地元に住んでいて中々じっくり見ることは無かったが、今回ちょっと地元民として触れてみた。

ランタンフェスティバルとは?

 元々は、長崎新地中華街の人たちが中国の旧正月(春節)を祝う行事だったのが起源。最初は中華街南側にある「湊公園」でひっそりと始まった。興福寺でも春節の祝いはしていたが、当時はあまり地元の人間も関心が無かった。
 しかし装飾されているランタンの優美さが異国情緒溢れる長崎の町並みに合うのではという事で、1994年に規模を現在の会場に拡大してから、長崎の冬の一大風物詩として全国的にその名が知られるようになった。15日間の期間中、街中に飾られる約1万5000個の極彩色のランタン(中国提灯)と、各会場の大小さまざまなオブジェたちが一帯を幻想的に彩り、訪れる100万超の人々の心を深く魅了している。

いつ開催されているの?

 毎年旧正月の初日にスタートする。今年は2020年1月24日(金)~2月9日(日)まで開催され、会期中17:00~22:00まで点灯(点灯式の日のみ18:00~22:00、金曜・土曜は23:00まで)される。

どこで開催されているの?

会場は、新地中華街会場、中央公園会場、唐人屋敷会場、興福寺、鍛冶市会場、浜んまち会場、孔子廟会場となる。この会場を全て歩いて廻ろうとすると成人男性で大凡1時間弱程度。長崎の町並みをゆっくり味わうには歩くのも楽しいと思う。

どう行けば良いの?

県外から(長崎市外含む)
1、飛行機で来た方は、長崎空港から「出島道路経由長崎行き」に乗り最初の降車地「新地バスターミナル」で下車すればすぐ。

2、列車で来た方は、終着駅長崎駅前から「長崎新ターミナル行き」に乗るのが無難。他にもあるが、上記行き先が一番多い。終点が中華街に直結する。

3、車で来た方は、会場近くに駐車場があるが、期間中は混雑するのでちょっと離れた所が帰る時も便利だ。

どこから見れば良いの?

 一通り見る為にオススメは、先ずグラバー園下にある「孔子廟会場」へ。ここは名前の通り中国の春秋時代の思想家である孔子を祀ってある霊廟になる。博物館ともなっているので中国の雰囲気に染まる為には絶好の場所だ。ここでの見ものは、仮面に隠された素顔が見たくなる「変面ショー」だろう。繰り出される”変顔”は笑いと共に瞬時に変わる変面に驚愕する。

 孔子廟会場を後にして新地中華街を目指す。中華街に隣接する「湊公園」がメイン会場ともなっているので、連日催しが開催され数々のオブジェが周りを取り囲んでおり、一瞬で雰囲気に飲まれる。ステージ反対側には神聖に祀られた「豚様」がカシラを並べて奉納されているのは、子供にはグロテスクな感が否めない所も中国の風習と思えば見れない事も無い。湊公園東側にある「唐人屋敷跡」も会場となっているので古き良き中華な建物を散策するのも乙だろう。

メイン会場となる湊公園

 その後、頭上に飾られたランタンを潜りながら中華街のメインストリートを北側に抜ける。抜けるのはあっという間だ。「日本三大中華街」の一つである新地中華街。神戸とは同じくらいの規模の様だが、横浜中華街を知っている人には拍子抜けする狭さだ。これがまた良い!「え、これだけ?」と思って観光客も何度か折り返す。でももう無い。そしてそのまま北に進むと長崎市最大のショッピングストリート「浜んまち」へ。

 長崎市最大のショッピングストリート「浜んまち」。学生の頃は、特に用も無くお金も無かったので、浜んまちをウインドウショッピングする「浜ぶら」(浜の町をぶらぶら)という言葉があったが、今時は使うのだろうか?今でこそアーケードには沢山の通行客がいたが、子供の頃は、夜8時にはほぼ全ての店が閉店し、寂しいアーケードだった。現在も郊外に出来たショッピングモールの影響で中々活気が取り戻せていないが、昔を知っている私にはだいぶ活気が出て来たと感じる。

 この浜んまちのメインストリートを東へ抜けると「鍛治市会場」を経て「興福寺」へと繋がる。興福寺と関西圏の人が聞けば、奈良の興福寺を思い出すだろううが、この興福寺は、1620年に我が国最初の唐寺として建立された由緒正しいお寺である。又、この付近には沢山のお寺があり、町名も「寺町」と言われる。

我が国最初の唐寺「興福寺」

 その寺町界隈を通りながら眼鏡橋を目指す。眼鏡橋が掛かる長崎市の中心部を流れる中島川。決して大きな川では無いが、1982年7月の「長崎大水害」の時には、濁流と共に中島川に掛かる石橋群もいくつも破壊された。そこに掛かる眼鏡橋も壊滅的なダメージを受けたが、今日美しいアーチを描いて蘇っている。フェスティバル期間中以外は錦鯉も泳いでいるが、期間中は確保され水面に浮かぶオブジェが優雅さに華を添える。私の記憶からは遠くなったが、恋人達にはインスタ映えするスポットだろう。近辺に隠されたハートスポットを探すのも楽しみだ。

水面に映るランタンも美しい・・・

 そして最後の会場となる「中央公園会場」今や第二のメイン会場と言えるくらいの規模で、メイン会場と同じく数々のイベントが行われている。又、巨大なオブジェがいくつも立ち並び迫力満点だ!私は昔この公園の近くに住んでいた”街っ子”だった。この中央公園、長崎では有名な公園で、SL機関車はあるわ、トンネルやアスレチックなど数多くの遊具があった。長崎に住む人に「機関車のある公園」と言うとみんな知ってたくらいの場所だった。だが時代の移り変わりと共に少子化の影響で公園で遊ぶ子供達もいなくなり、長崎中心部の台所と言われた築町市場建て替えの仮説市場などを経て、機関車も姿を消してしまった。でもこうして新しいイベントと共に有効活用されている公園を見るとフェス会場の中では一番感慨深いものがあった。

 今年の開催期間も残す所あと2日となっているが、この美しいイベントを通してもっと長崎を知って欲しいと思う。現在は、今騒がれている「新型コロナウイルス」の影響で中国人旅行客が少なく、やや例年より寂しい感じだが、何処に行っても空いているので街歩きはしやすい!

 又、ランタンフェスティバルは、毎年開催されているので、今回行けなくても諦める事は無い。じっくり来年の計画を立てるも良し、春には「帆船祭り」がある。夏には「みなとまつり」、秋には「くんち」がある。そして過ごせばランタンだ!合わせてハウステンボスを楽しめば黄金ルートになる事間違いなし!

中央公園会場を彩るランタン

もっと長崎をみんなで楽しみましょう!

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