今回から自分の今までの経験話を交えて、生業としている船の事について述べて行きたいと思う。船とは一体なんだろうか?
船はざっくりと大別すると、
1、商船
2、特殊船
3、軍艦に分けられる。
その中身をもう少し噛み砕いてみよう。
商船とは
商船は書いて字のごとく「商売用の船」。目的とする商売によって色々な用途に分別された船種に依って経済活動を行う船舶。今回取り上げる客船もこの部類に入る。その中で、客船の中でも旅客しか乗せない「純客船 PASSENGER SHIP」と自動車やトラックなど車両も乗せて航行する「自動車航送客船(航送渡船) CAR FERRY」とがある。

飛鳥II 
にっぽん丸

又、主に離島航路を航送する「貨客船」も商船に分類される。旅客と貨物輸送の双方を行う貨物船で船首(船の前側 業界用語でオモテとも言う)(因みに船の後側は船尾と言い業界用語でトモと言う。)にジブクレーンなどを搭載しているのが特徴。コンテナに離島で生活する日用品などを積み込み、このジブクレーンでコンテナごと積載する。このコンテナこそが離島航路で生活する人達の生命線ともなる。

そして商船として人々の生活に欠かせないのが「貨物船」である。貨物船にも色々な種類があり、穀物や鉱石、石炭などを輸送する「バラ積み貨物船」(バルクキャリアー)。石油、液化ガス(LNG、LPG)を運搬する「液体輸送船」(タンカー)。食品などを冷蔵、冷凍したまま輸送する「冷蔵貨物船」(REEFER)その他に大量のコンテナを輸送する「コンテナ船」自動車やトラックを製品状態で輸送する「自動車運搬船」などは全て貨物船となる。

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特殊船とは
書いて字のごとく「特殊な目的(旅客や貨物の輸送以外)に用いられる」船舶で多種多様な船舶が分類される。この特殊船の中でも大別していくと、下記の6項目に分けられる。
1、漁船 2、調査船 3、取締船 4、作業船 5、運搬船 6、その他
最初にあげる漁船はさらに細かく分類され、
a, 漁猟船(釣り漁船、捕鯨船、延縄漁船、トロール船)
b, 工船(蟹工船、鯨工船、鮭工船など)
c,運搬漁船(活魚運搬船)などに分けられる。
その他に漁業取締船、漁業調査船、漁業練習船など大別した名称が一部入っていても、”漁業”とついた船舶は漁船に含まれる。(水産庁管理下のもとにある。)

漁業練習船 神海丸

調査船は、海洋気象観測船や海洋調査船、海洋探査船などがあり、温暖化対策に向けて、近年地球のメカニズムを研究する為に小笠原諸島近海で調査するのがテレビなどでも放送され脚光を浴びている。
取締船は、海上保安庁管理下にあり巡視船や巡視艇、警備艇などが分類される。海洋国である日本は周囲を海で囲まれている為、あらゆる諸外国からの安全確保が必要となる。一時は大きく報道されたが、中国の領海侵入や北朝鮮の拉致対策又最近は、金塊密輸、薬物密輸に絡む”瀬取り”が起きており、水際防止に予断を許さない状況である。

作業船は、港湾内で見かけ大型の船舶を誘導する押船や引船、港湾整備などで用いられる浚渫船などがある。その他 インターネット普及に貢献している海底ケーブル敷設船や南極観測船(砕氷船)は、作業船に分類される。

運搬船は、一番最初に商船で解説した時出た運搬船と混乱するかも知れないが、当該船は、主に港湾内でフェリーや貨物船に燃料補給する給油船、給水船などがあたる。
最後に、その他として帆船などの「航海練習船」、小島など診療機関が無い島民の為の「診療船」、港湾に船舶が入港するのを案内する「水先船」などがここに分類される。

軍艦とは
軍隊の保有する艦艇のうち、戦闘力を持ち、兵器として運用される艦船のこと。最初に記述した商船とは対義する。日本では国会や選挙の度に取り沙汰される自衛隊の海外派遣問題と日本国憲法9条。この条項の下、「専守防衛に基づき・・・国の安全を保つため、我が国を防衛すること”を基本理念とする」(自衛隊法第3条第1項)事を原則として構成された自衛隊が保有している艦船の事でもある。外観はグレーに塗装されている。一般には乗船(この船では乗艦と言う)出来ないが、各地方の港を訪れた際はアピールと自衛官募集も兼ねて見学会を開催している。

護衛艦 
潜水艦
この世の中には色々な船が存在し、経済活動や軍事防衛を行なっている。ふと海を見た時に走っている船が何なのか気にしてみると世の中の動きが少し分かりそうな感じがして面白い。次回は客船のことでも書いてみよう。
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