年も明けて仕事始めのブログも先日アップしたので、今日は真面目に仕事の話でもしようと思う。私が現在携わっている仕事に船舶のインテリアがあるが、船舶にも色々な種類があるのは年末の「船の知識」(船ってなんだろう)でアップした内容になる。
その中で世間一般で乗船して航海が出来るのは、客船やフェリーになる。
今回取り上げる「客船」と言うカテゴリーも現在色々な船会社が存在し、世界各地で様々船旅を提供している。
ここ数年前まで日本では、クルーズと言うと”豪華旅”、”金持ちの道楽”、”リタイヤ組の遊び”と揶揄され一般大衆には「高嶺の花」的な旅行と思われていた。実際、価格も結構な値段がしており、客船クルーズは、日本人の生活スタイルに合致しない縁遠い旅行スタイルだったのである。(クルーズとは?)
日本は、江戸時代の鎖国制度により内向的な文化様式を植えつけられ、時代は変わっていっても外国との結びつきに異様なまで拒否反応を示す民族だと思う。例えば携帯電話。最初こそ世界を席巻しているように見えたが、アメリカや欧州で世界標準の通信方式が確立されても日本は独自路線を貫き、挙げ句の果て「ガラパゴス携帯」などと呼ばれる程、世界に後れを取った。
また昨年、ラグビーワールドカップが日本で開催され大いに盛り上がったが、殆どの人が今年のオリンピックの話題に夢中で、メディアでもラグビーを取り上げる事は、大会開催寸前でもほぼ無かった。現在どうだろう・・・ほぼ毎日という程ラグビー日本代表がテレビに出て「バラエティー化」している。ラグビーも数年前まで日本人だけでチームが編成されていたが、世界の壁を突破する事が出来ず、世界の壁の高さを思い知らされていた。それを故平尾誠二氏が外国人導入を進めて改革を行なったお陰で現在のチーム編成になった。ワールドカップが始まる前は、外国人で半分以上になっているチームを「日本人がいない日本チーム」などと批判されていたが、大会後「ONE TEAM」のフレーズが2019年の流行語大賞になる程盛り上がり、ラグビー日本代表が「今後の日本社会の縮図」とも言われている。かく言う私自身は高校からラガーマンであった為、「にわか」で無い事は書き添えておきたい。

話は少しばかり脱線したが、常に色々な所で鎖国化、ガラパゴス化している日本が今回話題にしているクルーズにおいても同じ様な道を歩んでおり、近年欧州の船会社が日本向けに格安クルーズを展開している。又、巨大市場である中国人向けのクルーズも活発化しており、巨大客船が中国マーケットの為に次々に建造され、溢れんばかりの中国人を乗せ、手始めでは無いだろうが日本に連日来航している。
そういう日進月歩的に発展するクルーズ客船の分野だが、客船クルーズには、船会社の運営方針に基づき運航スタイルがある。
1つ目は「ラグジュアリー」と呼ばれるもので、読んで字の如く豪華主義なスタイルである。船の大きさは、中型(3万トンから7万トン以下位)と小型(3万トン以下)に多く所謂「高嶺の花」と言われるグループになる。船会社は、クイーンエリザベスで有名な「キュナード」、クリスタルシンフォニーなどの「クリスタルクルーズ」、「シーボーン」、「リージェント・セブンシーズ」など。
1泊3万円以上が多く、一般的には手が届かない・・・
2つ目は、「プレミアム」と呼ばれるクラス。大きさは中型からそれ以上の大型船(13万トン超え)によって編成されている。船会社は日本の三菱でも建造されたダイヤモンドプリンセスの「プリンセスクルーズ」や「P&O」、「セレブリティ」、「ホランド・アメリカ」など。上限で1泊4万(2万もある)で頑張れば乗れそうなクラス。最近ホテルでも”〇〇ホテル プレミアム”などと名称を付け、消費者意識を刺激する事でワンクラス上の上質を謳うネーミングが多いが、人間誰しも味わいたい「セレブ感」を掻き立てる事が出来る言葉でもある。
3つ目は、「カジュアル」と呼ばれるクラス。大きさは大型から巨大(22万トン)になり、湾内に入港する様は1つの街が動いている様な感じだ。三菱で建造され大赤字を出した「アイーダ」は、この部類に入る。又、世界一の巨大客船を保有し巨大客船の代名詞となっている”オアシスクラス”を持つ「ロイヤルカリビアンクルーズ」、他にクジラの尾をイメージさせる「カーニバル」やジャパネットの宣伝でも有名な「MSC」そして格安外国船の代名詞「コスタ」がこのクラスになる。
日本には、現在飛鳥IIを運行する「郵船クルーズ」、にっぽん丸を運行する「商船三井客船」、ぱしふぃっくびいなすを運行する「日本クルーズ客船」、そして2年ほど前に生まれ、瀬戸内海をベースにガンツウを運行する「せとうちクルーズ」が存在する。グレード的にはプレミアムに近く、日本船ながらまだ日本人が気軽に乗りにくいポジションにある。この客船業界でもややガラパゴス的な異質なポジションだ。
そして上述のカジュアルクラスの船会社が近年日本に進出し、格安クルーズを提供して底上げを行なっている。1泊の値段は、1万円そこそこで通常の国内旅行と同じか、やや安い。又、定期的に目玉企画を行なっているのでタイミグ良く見つければワンランク上の旅も不可能では無い。
私自身、30年近く船の仕事をしているが、初代の飛鳥の改装工事に携わった20年前から客船に触れる機会はほぼ無い。客船に触れる機会を待ち望んでいるが、気持ちと日々の生活のやり繰りは、反比例に近く、「インプット」を重ねるばかりである。今年は、私のクルーズ元年となることを誓い、「アウトプット」出来る様に行動していきたい。












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